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  • 執筆者の写真Hidamari Dr

牛乳と健康

世界中で最も読まれている医学雑誌からのまとめです。

雑誌の名前は、New England Journal of Medicineというアメリカの雑誌です。


牛乳摂取と健康に対するイメージ(思い込み)が間違っていたという、議論を呼びそうな論文のまとめです。


① 思春期に牛乳高用量摂取で最終身長が増加

 小学生の頃に、水代わりに牛乳を毎日1L飲んでいました。私は、180cmありますが、これが、背が伸びた原因だったのですね。


② 思春期の牛乳摂取は、高齢時の大腿骨近位部骨折9%増加!

 牛乳摂取はメリットだけではなく、デメリットがあることがわかってきました。その一つが、高齢になった時の骨折!です。牛乳を飲むと骨が強くなるイメージがありますが、研究の結果、高齢者では大腿骨近位部骨折のリスクになるそうです。

 また、骨折だけではなく、肺塞栓やがんのリスクにもなるそうです。女性では、子宮内膜癌、男性では前立腺癌の発生率と牛乳の摂取量が関係するようです。以前に言われていた、牛乳摂取と乳がんの関係は、この研究でははっきりしなかったと書かれています。


③ 低脂肪乳製品で体重が増加する?

 ヘルシーなイメージがある低脂肪乳製品ですが、小児に低脂肪乳製品を摂取させると体重が増加するそうです。この原因ははっきりと分かっていませんが、ダイエット目的に低脂肪乳製品を、小児に与えることは意味がなさそうです。


④ 死亡率と蛋白源の関係

 加工肉は良くないことが、この論文でも示されています。

 加工肉(ハム、ソーセージ、ハンバーガー)>卵>赤い肉>牛乳>魚>鶏肉>植物

卵も摂りすぎは良くないらしい。魚、鶏肉、植物(豆類、ナッツ、豆腐、ブロッコリーなど)中心の食事が良さそうです。




New Engl J Med, Feb. 13, 2020より

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